2015年11月12日(木)、13日(金)の2日にわたり、九州大学伊都キャンパス椎木講堂にて第21回有機EL討論会が開催され、当センターの藤本研究員が発表を行いました。題目は、「自己クローニング法によって製作されたフォトニック結晶を用いた光取出し効率の向上」です。
本研究は、株式会社フォトニックラティス、公益財団法人仙台応用情報学研究振興財団、九州大学、東北大学との共同研究で、「平成25年度研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-step)」に採択されたプロジェクトの成果です。
今回、量産性に優れる自己クローニング法によって製作されたフォトニック結晶を用いて、OLEDの光取出し効率を向上させることに成功しました。フォトニック結晶と半球レンズを用いたデバイスでは外部量子収率(EQE) 43.4%が得られ、リファレンスと比べて2.13倍となりました。光学シミュレーションソフトによる光閉じ込めモードの計算と実験結果より、フォトニック結晶を用いたデバイスでは、薄膜モードやエバネッセントモードからの光を取り出せていることが分かりました。本研究の成果により、量産性に優れ、安価な光取出し基板の製作が可能となりました。
詳しい内容は、2015年7月22日(水)に国際学術雑誌 “Applied Physics Express” にて公開されています。論文名:Improvement of the light outcoupling efficiency of organic light-emitting diodes using a hemispherical lens and a multi-patterned one-dimensional photonic crystal fabricated by autocloning
雑誌名:Applied Physics Express, 8, 082102 (2015)
DOI: http://iopscience.iop.org/article/10.7567/APEX.8.082102#metrics
著 者:Hiroshi Fujimoto, Masayuki Yahiro, Takayuki Kawashima, Keisuke Konno, Qiang Chen, Kunio Sawaya, Shojiro Kawakami, Chihaya Adachi
本研究は、株式会社フォトニックラティス、公益財団法人仙台応用情報学研究振興財団、九州大学、東北大学との共同研究で、「平成25年度研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-step)」に採択されたプロジェクトの成果です。
今回、量産性に優れる自己クローニング法によって製作されたフォトニック結晶を用いて、OLEDの光取出し効率を向上させることに成功しました。フォトニック結晶と半球レンズを用いたデバイスでは外部量子収率(EQE) 43.4%が得られ、リファレンスと比べて2.13倍となりました。光学シミュレーションソフトによる光閉じ込めモードの計算と実験結果より、フォトニック結晶を用いたデバイスでは、薄膜モードやエバネッセントモードからの光を取り出せていることが分かりました。本研究の成果により、量産性に優れ、安価な光取出し基板の製作が可能となりました。
詳しい内容は、2015年7月22日(水)に国際学術雑誌 “Applied Physics Express” にて公開されています。論文名:Improvement of the light outcoupling efficiency of organic light-emitting diodes using a hemispherical lens and a multi-patterned one-dimensional photonic crystal fabricated by autocloning
雑誌名:Applied Physics Express, 8, 082102 (2015)
DOI: http://iopscience.iop.org/article/10.7567/APEX.8.082102#metrics
著 者:Hiroshi Fujimoto, Masayuki Yahiro, Takayuki Kawashima, Keisuke Konno, Qiang Chen, Kunio Sawaya, Shojiro Kawakami, Chihaya Adachi